鉄でできているものってどんなものがあるかなぁって考えてたらたくさんありすぎて疲れちゃったよ。
ビルの鉄骨やマンションや鉄橋。自動車や自転車、そして船や飛行機までた~っくさんの鉄が使われているもんね。
もう鉄は僕達の生活に欠かせない材料になっているんだね。
うむ、その通りじゃな。
今ではこの地球上で鉄が使用されていない空間を見つけることのほうがおそらく難しいじゃろう。
南米アマゾンも森林伐採がどんどん進行しておるのをはじめ、南極にも建築物が建造されているくらいじゃからのぉ。
ネオン街やカジノ・ナイトショーなどで知られるラスベガスももともとはネバダ砂漠の一部に存在したオアシスを起点に開発した都市じゃ。
砂漠から南極まで人が住めるように開拓した土地にも必ず鉄は存在しておる。
鉄が初めて発見されたのは地中海沿岸地域って博士が言ってたよね。
この地中海沿岸地域の人達はどうやって鉄を作れるようになったんだろう?
鉄の歴史を辿ると製鉄技術の起源はこの地中海地域から世界へ広まったのではないか?という見解と、更に古くは中国が鉄器王国を築き上げていた可能性があるなど様々な憶測が飛び交っておるのが現状じゃ。
尚、製鉄の方法を生み出した原因は山火事が発生した際に鉄が流れ出ていたのを偶然に発見したことが製鉄のそもそもの始まりであると言われておる。
※製鉄技術は偶然に発生した山火事がヒントとなった
そう言えば製鉄って鉄を溶かすんだもんね。山火事が製鉄のヒントになったってわけかぁ。
そういうことじゃ。尚、この製鉄技術をいち早く国家として導入し製鉄技術を精錬させ多くの鉄器を創り上げたのがヒッタイト帝国。
青銅が中心であった当時では鉄の強度は非常に高く、この鉄を加工する技術を身につけたヒッタイト帝国は当時の地中海北部地域を支配する国家となり、また鉄器文化の発展に大きく貢献していくことになるのじゃよ。
製鉄の歴史を見ていくと、ヒッタイト帝国のように武器を作ったりする為に技術力が高まっていったように感じちゃうな。
戦争とかの為に製鉄技術が必要だったってことなのかなぁ?
うむ、確かに製鉄の歴史を紐解いて学習していくと、製鉄技術の革新が起きるときには必ずその背景に戦争が隠れているものじゃ。
ヒッタイト帝国が繁栄した背景には銅と錫(スズ)の合金である青銅器が主流だった時代に、より強く強度の高い鉄器を扱っていたことがヒッタイト帝国の拡大に繋がったことは間違い無いじゃろう。
またこれはヨーロッパに限る話ではなく我が国日本においても明治維新や第1次世界大戦時に多くの大砲や戦闘機が必要となったことから生産量が増大し製鉄の技術力も飛躍的に進歩したという歴史がある。