製鉄の歴史

製鉄にまつわる様々な歴史、たたら製鉄の仕組みについて

◆奥出雲のたたら製鉄:刀鍛冶が生きる現代のたたら場

 ねぇ博士!たたら製鉄ってなんだかとっても手間がかかる製鉄技術っていうのはわかってきたんだけどね。
 現代のたたら製鉄が残っている場所ってどこかにないのかなぁ?
 僕も一度たたら製鉄をこの目で見てみたい!


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残念ながら現代も尚、昔と変わらぬたたら製鉄技術が残っている地域はもうほとんど残っていないのが現状じゃ。
 鉄鋼の製鉄においてはたたら製法は現在では効率の悪い製法であることは仕方のない事じゃからのぉ。
 しかし島根県の奥出雲では現在も玉鋼を用いた日本刀の製造を行っておる。
 日本刀は世界的には「サムライ人気」があるように今も尚、人気の高い日本の伝統を伝える製品のひとつでもあるのじゃよ。
 ここであればたたら製鉄や刀鍛冶の伝統を学習することができるかもしれないのぉ。

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◆たたら場の巨大な足踏み送風装置が鞴(フイゴ)と呼ばれる道具

 たたら製鉄って言葉なら僕も何回か耳にしたことがあるよ。
 ず~っと前だけど宮崎駿さんが作っていた「もののけ姫」ってアニメで見たことがあるんだよね。
 その物語ではやっぱり「たたら場」って呼ばれる場所で多くの人々が製鉄をしていたよ。

 うむ、アニメのもののけ姫に出てくるたたら製鉄の仕組みは実はたたらの歴史を忠実に再現している部分が多いんじゃ。
ところでポンちゃん、そのたたらばではどのように製鉄が行われていたか覚えているかい?

 うん、たたら場で巨大なシーソーのような板がついた装置の上にたくさんの人が載って、その板を足で一生懸命踏んでいたよ。
 え~っと、そしてね休むことなく踏み続けていないといけないって言ってたような。

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