◆製鉄の歴史

• ⇒鉄を初めて見つけた人って一体誰？
• ⇒鉄器の都ヒッタイト帝国から学ぶ製鉄文化の歴史
• ⇒大砲や戦闘機が必要となったことから生産量が増大し製鉄の技術力も飛躍的に進歩した
• ⇒奥出雲のたたら製鉄:刀鍛冶が生きる現代のたたら場
• ⇒たたら場の巨大な足踏み送風装置が鞴(フイゴ)と呼ばれる道具
• ⇒18世紀～19世紀の産業革命と製鉄技術の関わり
• ⇒新日本製鐵･川崎製鉄･神戸製鋼所など20世紀の製鉄技術を支えた日本企業

◆18世紀～19世紀の産業革命と製鉄技術の関わり

　遥か昔の紀元前に既に製鉄技術が確立されていたことはここまで解説してきた通りじゃ。
　人類にとって欠かすことのできない鉄という資源は地球上には幸いにも非常に多くの割合で地中に含有しておることが確認されておる。
　18世紀～19世紀にヨーロッパを中心として大きな社会構造の変化をもたらした産業革命。(工業革命とも呼ぶ)
　この産業革命が急速に推進した背景にも実は製鉄技術の向上が絡んでおるのじゃ。

　どんな風に製鉄が産業革命に関与していたの？

　うむ、この18世紀～19世紀にかけての大きな経済市場の変化は大型工業化、いわゆる工場などによる大量生産が可能な設備投資などが世界的に行われたことが背景にある。
　この工業化で最も大きく経済市場を変化させたのが間違いなく繊維業じゃ。
　そしてこの繊維業の発展の背景にコークス製鉄法と呼ばれる製鉄技術の躍進が大きく関与しておるのじゃよ。